オーナーインタビュー

記者:この度は、ご移転おめでとうございます。
向井:ありがとうございます。
記者:開業から12年、サロンのご発展はもちろんですが、書籍の出版や海外でのご講演など、多岐にわたってご活躍されていますね。
向井:おかげさまで、多くのご縁をいただき、たくさんの素敵なお客様に囲まれて、まるで夢のようなありがたい日々を過ごさせていただいています。
記者:今では、数か月先まで予約が取りにくく日本中のサロンからも注目されているロズまりさんですが、オープン当初から順調に歩んでこられたのでしょうか?
向井:いえ、まったくの素人から夫婦で始めたサロン経営だったので、最初はお客様もほとんど来られず、何度も店をつぶそうと考えていました。ただ、その経験があったので、より一層お客様の大切さとありがたさを身にしみて感じ、本当に真心を込めて接することができるようになりました。そこから、徐々にお客様が増えていってくださったと改めて感じています。

記者:そのような時代もあったのですね。そこから予約の取れない人気店になり、4年目には経営や接客の書籍の出版。一気に有名なサロンになっていったわけですが、多店舗展開などのお考えはなかったのですか?
向井:そうですね。2号店を出そうとか、店を増やしていこうと考えたこともありましたが、どうしても「思い」というか、お客様へのサービスの質が薄まっていくような気もして、お客様をどんどん増やしていくよりも、一人一人のお客様への満足度の密度を上げていくほうが大切なのではないかという思いもありました。ちょうどその頃、出版のお話もいただき、自分の店を増やすより多くのサロン経営者の方々を応援していこうと思ったのです。そのほうが自分に合っているというか、もしかしたらそれが自分の使命なのではないかと(笑)
記者:その結果、ご著書は、サロン経営者の方なら誰もが持っているほどのベストセラーに。そして現在のご活躍へとつながっていったのですね。
向井:いえいえ、そこまでかどうかは分かりませんが、多くの方のお役に立てることは嬉しいですね。

記者:その後は、オリジナル化粧品の開発、国内外のご講演などのお忙しい日々を過ごしながら12年の歳月を経て、満を持してのビルへの移転。本当に素敵なサロンですね!このご移転は、なにかお考えがあってのことだったのですか?
向井:はい。初めに開いたサロンは立地や条件など、かなり不利な状況にありました。オープンした当初は、誰からも「すぐに潰れる」と言われていましたね。駅からも遠い、導線も悪い、部屋の数も少ない。経験を重ねるにつれて、もっと良いもの・もっとサービスの質を上げられるものを求めるようになっていきました。3年前ぐらい前から、理想の物件探しの旅が始まりました。
記者:3年も探したのですか?
向井:そうなんです。今までのサロンからも駅からも近い場所。それでいて部屋の数は倍以上で、ヨガや講習会なども開ける場所。広くても駅から遠かったり、どこか希望通りじゃなかったり。やっと見つけたと思ったら先に他の方に買われてしまったりとか、いろいろ遠回りしましたが、結果的に、これ以上ないほどの理想的な場所と物件が見つかりました。

記者:まさに「夢は叶う」ですね。お客様の反応はいかがでしたか?
向井:場所が変わることで離れていってしまう方もいらっしゃるのではないかという不安も少しありましたが、誰ひとり離れることなく、広く綺麗に、駅からも近くなったサロンに喜んでくださってとても嬉しく思います。
記者:本当に素晴らしい空間だと思います。次々と夢を実現されているロズまりさんですが、最後に、今後の展望やお客様への思いなどありましたらお願いいたします。
向井:基本的には、これからも大きな違いはないと思うんですね。たった一人の、目の前のお客様を何よりも大切にする。その積み重ねです。ワクワクしていただいたり、ドキドキしていただいたり、心から喜んでいただいたり、ロズまりが生活の一部としてお客様の人生に彩を添える。そんなかけがえのない存在でありたいと思います。その小さな思いの積み重ねが、想像もできないような大きな未来へとつながっていくのだと思います。
記者:思いが伝わってきました。素敵なお話をありがとうございました。
向井:こちらこそありがとうございました。

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